例えば、ヘビースモーカーがタバコに火をつけようとしてライターに手を伸ばしたとき、テレビで「タバコが体に与える害」というニュース特集を見たとする。それはもう、恐ろしい悪影響があるという。
すると、スモーカーの心の中に、「うわっ!こんなにやばいのか!禁煙しなきゃいけないかも」という気持ちが沸き起こる。しかし、やっぱり無性にタバコを吸いたい気分。
このとき、「う〜ん、タバコ吸いたい」と「体に悪いんだよな〜」の葛藤が生まれる。この状態が『認知的不協和』
つまり、人間は自分の態度・思考・信念(すなわち認知されたもの)についてできるだけ一貫性を保とうとする性質があり、それと矛盾した考えが浮かんで葛藤を生じたときの、不快な精神状態のことをいう。
1980年代に、アメリカ人社会心理学者のレオン・フェスティンガーが提唱した理論である。
人間は、心の中に認知的不協和が発生すると精神が不安定になり、その不快な状況から逃れようとして、自分を納得させて安心できるように、自分の心理内に矛盾がないように、自分を褒めることが出来るように、考え方を変えて状態を正当化させようとする。
認知的不協和から逃れるための方法は、次の3つに分類できる。
1.認知を変える
2.認知的協和を加える
3.不協和の重要度を低める
これだけではなんのことやら分からないので、例を挙げて詳しく説明してみよう。
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